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It’ll be sunny tomorrow.

It’ll be sunny tomorrow.

昨日(2021年1月20日)のブログで「コンテクストが全てだ(Context is everything)」と書きました。「コンテクスト(context)」とは「文脈、前後関係」という意味です。つまり、言葉の意味を理解するときに、それがどういう状況で使われたかという文脈や前後関係を把握していることが理解の鍵になるということです。

例えば、「明日は晴れだよ」という何気ない一文も前後関係によって、解釈が変わってきます。以下に会話を書いてみます。標準語のつもりですが、もしかしたら山口弁になっちょるかも知れません(笑)。

会話1
Aさん:明日の天気、分かる?
Bさん:明日は晴れだよ。

会話2
Aさん:雨合羽あまがっぱるかねぇ?
Bさん:明日は晴れだよ。

会話3
Aさん:Cさん、来るかねぇ?
Bさん:明日は晴れだよ。

さて、会話1では比較的単純な情報提供が行われています。天気のことを知りたいAさんに、Bさんが天気のことを教えてあげる。でもAさんがなぜ明日の天気を知りたいのかという意図は不明です。

会話2では、雨合羽が必要かどうかという判断をしたいAさんに、その判断の材料となる情報をBさんが提供します。恐らくAさんは、雨合羽は必要ないと判断するでしょう。

ちなみに、わたしは自転車通勤なので、天気によって装備が変わります(笑)。そのため、わたしの家ではしばしばこの会話が発生します。

会話3では、AさんとBさんの発言の関連がよく分かりません。恐らく関連があることは想像できるのですが、実はこれを書いたわたしにも何のことか分かりません(笑)。でも、当然関連があるのではないかと思ってしまうのがニンゲンのヒューマンらしいところです(笑)。

このようにAさんとBさんにしか分からないような会話は「コンテクストが全てだ」の良い例です。AさんとBさんだけが共有している文脈にわたしは割り込めません。仮にこの会話が小説の冒頭であれば、その物語で謎を解明してもらいたいところです。

ということで、「明日は晴れだよ」でいろいろ考えてみました。お付き合いいただき、ありがとうございます(笑)。