every little thingと言えば

every little thing と言えば、「Every Little Thing」で、1996年にデビューした日本の音楽グループを思い浮かべる方もいらっしゃると思います。
が、わたしは「Every Little Thing」を全く知りません。ファンの方がいらっしゃったら、すみません!汗
every little thing と聞けば、わたしは「すべての小さなこと」や「細かいことまで全部」という意味で、「every のあとは通常単数名詞が続く」という文法知識が思い浮かびます。
物事を理解するには、こんなちょっとした背景知識が必要です。
わたしは、妻にしばしば「えっ、知らんの?」という趣旨のことを言われますが、知らないのだから仕方ない。
うめじ英語塾でも、入試問題の英文を読んでいて、内容について知らないことは理解に時間がかかり、よく知っていることだと、すぐに理解できます。
例えば、
An American company, Colossal Biosciences, has successfully created a “woolly mouse” with mammoth-like hair through genetic engineering as part of its project to revive the woolly mammoth.
アメリカの企業 Colossal Biosciences が、マンモス復活計画の一環として、遺伝子操作でマンモスの毛の特徴を持つ「長毛ネズミ」を作ることに成功した。
というテキストを見ても、このネズミの写真を見たことがない方には「ナンノコッチャ」となると思います。
先日も、アメリカのポッドキャストを聴いていて、
Louisiana created a second majority-Black district in compliance with the Voting Rights Act by considering race, but that action itself was challenged as racial discrimination, and attention is focused on how the Supreme Court will resolve this contradiction.
ルイジアナ州が投票権法に従って人種を考慮して2つ目の黒人多数選挙区を作ったところ、その行為自体が人種差別だと訴えられ、最高裁判所がこの矛盾をどう判断するかが注目されている。
という話題がありました。英語はわかるのですが、背景知識がないので、内容が頭に入ってきませんでした。
AIも開発当初は「常識」を理解するのに苦労して、「非常識」な回答が目立ったそうですが、今では大量の学習を経て、「なんでそんなことまで知っとるん?!」という回答になっている感じです。
適切に物事を理解するには、背景知識が大切です。
それで思い出すのが、「大学入学共通テスト」の英語の問題です。架空の題材を読んで情報検索や概要把握をする問題が多く、また、実在する内容でも多くの人が知らないであろう題材(例えば、tardigrades)が選ばれており、背景知識があまり使えない印象です。
正直に言うと、わたしは英文は読めるのですが時間がかかり、少しもどかしく感じます。別の見方をすれば、読者の背景知識に左右されず、英語を読む力を純粋に測定できる良問とも言えます。
以上、とりとめもなく書きましたので、ここで強引にまとめると、
When you try to understand English, every little thing counts.
英語を理解しようとするときは、どんな小さなことでも大切です。
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