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『翻訳はめぐる』という本を読みました

『翻訳はめぐる』という本を読みました

昨日(2022年10月5日)『翻訳はめぐる』という本を読みました。著者は翻訳家、法政大学教授の金原かねはら瑞人みずひとさんです。

たまたま下松くだまつ市立図書館で出会った本で、興味深く読みました。エッセイ集で、多様な話題について書いてあります。

例えば、マザー・グースに登場するハンプティ・ダンプティの詞は、英語では

Humpty Dumpty sat on a wall,
Humpty Dumpty had a great fall.

なのですが、wall の日本語訳は「かべ」ではない、ってなことが書いてあります(pp.44-45)。日本語では、壁の上には座れないからです。へー(塀)、そんなこと考えてもみませんでした。
参考ウェブサイト:ハンプティ・ダンプティ – Wikipedia

また、日本語で左横書きが始まった経緯についても書いてあります。横書きで左から右に読むのが左横書きです。以前は日本語は縦書きしかなかったそうです。そう言えば、国語の教科書は、縦書きで右から左に読む、右縦書きです。

世界の言語では、横書きで右から左に読む、右横書きもあるらしく、

昨日の下松市の天気は秋晴れで、気持ちのよい一日でした。

を右横書きに直すと、

。たしで日一いよのち持気、でれ晴秋は気天の市松下の日昨

句読点が右詰めの鏡文字だと完璧なのですが、こんな感じになります。少し練習すれば読めるようになれそうです。

余談ですが、左右を入れ替えるのを手作業で行うと時間がかかる上に間違えそうだったので、エクセルでマクロを組んでみました。セルA1に入力したものが、マクロを実行すると、セルB1に出力されます。

Sub WriteRightToLeft()
  Dim i, n
  n = Len(Range("A1"))
  Range("A2") = ""
  For i = 1 To n
    Range("A2") = Mid(Range("A1"), i, 1) & Range("A2")
  Next i
End Sub

調子にのって少し長めの文で試すと、改行がうまくできずに、右下から始まって左上に読み進む横書きになってしましました。

。すでき書縦右、む読に左らか右でき書縦は書科教の語国、ばえ言うそ。すでうそたっかなかしき書縦は語本日は前以。すまりあてい書もていつに緯経たっま始がき書横左で語本日、たま

『翻訳はめぐる』という本に刺激されて遊んでしまいましたが、3年前(2019年)に読んだ『アウシュヴィッツのタトゥー係』も金原先生が翻訳されていました。ありがとうございます。

さて、わたしは1年間で英文雑誌のTIMEも含めて100冊の本を読むプロジェクトを勝手に行っていますが、『翻訳はめぐる』が今年(2022年)の75冊目になりました。

本日(10月6日)も積極的な氣持ちでがんばります!(笑)

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《番外編》もう少し調べてみると、ウェブページで日本語を右横書きするには、<bdo>タグを使えばよいことがわかりました。例えば、「こんにちは」であれば、

<bdo dir=rtl>こんにちは</bdo>

HTML で入力すれば、「こんにちは」とウェブページに表示されます。さらに、改行も自動的に行なわれて、右上から左下に読みすすめることができます。下の例をご覧ください。

また、日本語で左横書きが始まった経緯についても書いてあります。以前は日本語は縦書きしかなかったそうです。そう言えば、国語の教科書は縦書きで右から左に読む、右縦書きです。

参考ウェブサイト:HTML bdo tag