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2022年のノーベル生理学・医学賞はスバンテ・ペーボ博士

2022年のノーベル生理学・医学賞はスバンテ・ペーボ博士

今年(2022年)のノーベル生理学・医学賞をスウェーデン出身のスバンテ・ペーボ(Svante Pääbo)博士が受賞することが一昨日(10月3日)発表されました。
関連ウェブサイト:2022年のノーベル生理学・医学賞に「人類の進化」の研究者|ノーベル賞2022 NHK

早速どんな研究なのかと思い、ペーボ博士の講演を YouTube で聴くと、DNA(デオキシリボ核酸)のゲノム解析によって、現代の人類がアフリカから出て世界に広がっていく際に、ヨーロッパに先住していたネアンデルタール人を駆逐したのか、あるいは、ネアンデルタール人と交配しながら同化・吸収したのかを解明したそうです。
講演動画:A Neanderthal Perspective on Human Origins with Svante Pääbo – 2018 – YouTube

そのためには、ネアンデルタール人の DNA のゲノム解析が欠かせなかったそうなのですが、クロアチアで見つかったネアンデルタール人の骨片から得られたゲノムの遺伝情報に基づいて、アフリカ以外の地域に住む現代人のゲノムの1-2%がネアンデルタール人に由来することがわかり、ネアンデルタール人との同化説が証明されました。

また、ロシアの洞窟で見つかった骨片からネアンデルタール人とは異なる古代人類デニソワ人の存在を発見し、さらに、日本人とデニソワ人のゲノムを比較すると…と、ここまで書いて、うめじ英語塾のブログであることを思い出し、以下省略します。(笑)

ペーボ博士の講演は、まるで探偵の謎解きのようでした。

ところで、人類の起源は英語の大学入試問題でも題材として取り上げられることがあります。例えば、東京農工大学(2020年2月25日実施)の入試問題には、ネアンデルタール人もデニソワ人も登場します。その文章では、現代の人類が古代の人類から免疫を引き継いでいることにも言及があり、幅広い知識があると英語の大学入試問題を解くのにも有利ですね、と思うわけです。

本日(10月5日)も積極的な氣持ちでがんばります!(笑)