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マダガスカルの飢饉

マダガスカルの飢饉

昨日(2021年11月12日)までの予定で、国連気候変動枠組条約第26回締約国会議が英スコットランド・グラスゴーで開催されていました。英語名 The 26th UN Climate Change Conference of the Parties を略して、通称 COP26 と呼ばれる会議です。

報道によれば、会期を延長して、本日(11月13日)も交渉が継続されることになったそうです。

この機会をとらえてだと思いますが、先日アメリカの ABC News を聴いていると、マダガスカル南部で現在発生している飢饉ききんの状況を伝える特集があり、国連の世界食糧計画(World Food Programme)のチームに帯同たいどうして取材が行われていました。

国連によれば、この飢饉は気候変動が原因で発生しており、マダガスカルで100万人以上が影響を受けているとのことです。特集では、雨が降らないので食べ物が育てられない状態で、子どもたちが栄養失調になっている様子を伝えています。
ニュース動画:David Muir reports on southern Madagascar on the brink of climate-induced famine – YouTube

グローバル・カーボン・プロジェクト(Global Carbon Project)の調査では、マダガスカルの温室効果ガスの排出量は世界の0.01%と報じられていました。
関連ウェブサイト:CO2 Emissions | Global Carbon Atlas

この調査によれば、2020年の数値で、マダガスカルの二酸化炭素換算の排出量は370万トン、世界137位でした。日本は世界5位で10億3,100万トン。世界1位は中国で106億6,800万トン、2位は米国で47億1,300万トンです。

人口が異なるので、1人あたりの排出量を見ると、世界1位はカタール、マダガスカルは203位で、日本は32位、中国は40位、米国は13位になりました。

こうやって数字を並べるとそれだけで分かった気になりますが、世界のどこにいても気候変動の影響を受けるので、マダガスカルの飢饉ききんは決して他人事ではない気がします。