★うめじ英語塾 お問い合わせフォーム★

本番の読み方、練習の読み方

本番の読み方、練習の読み方

入試本番の読み方と練習での読み方は違います。

入試では正解を導くことができればよい。英語の試験であれば、できるだけ英文を読まずに解答できれば、時間短縮になります。実際、英文をあまり読まなくても解答できる問題もあります。例えば、

Tom: Why did you let Mary go? She is our prime suspect.
Sue: Sorry, but we had no reason to believe she committed the crime.

という会話文で、設問が

Question: What is the best definition for “crime”?
(1) something funny    (2) something illegal    (3) something silly

なら、英文を読まなくても解答できます。つまり、会話の英文は不要。読まなくても、正解の(2)を選ぶことができます。

もちろん英文を読まなくては解答できない設問もあります。例えば、同じ会話文でも設問が

Question: Read the dialogue and select a statement that is true.
(1) Tom believes that Mary is probably innocent.
(2) Tom suspects that Sue committed the crime.
(3) Sue thinks Mary has done something illegal.
(4) Tom and Sue disagree with each other.

であれば、正解の(4)を選ぶには、会話文と設問の両方を読まなくてはいけません。

他方、練習では実力を養成することが大切です。読まずに正解できた英文でも、目を通して不明な点がないかを確認するのがオススメです。さらに、読む対象を必ずしも入試問題や教科書に限定せず、シンプルな英語で書かれた英語の本を読むなどして、日頃から英語に目と脳ミソを慣らしたいものです。

欲を言えば、英語のポッドキャストを聴きましょう。音は消えてなくなるので、返り読みができません。耳で聴いて、英文を前からじゃんじゃん処理する習慣をつけて、理解のスピードを上げる練習になります。

いずれにせよ、実力がないと、小手先のテクニックだけでは大学入試には対応できません。日頃は実力をつけることを意識して、練習しておくのが正解です。