答案は誰のために書くか
試験の答案は、当然、採点者のために書きます。マークシートなら機械が採点するのであまり気配りはいりませんが、記述式なら採点者への特別な配慮が必要です。
自分用のメモなら自分だけが理解できれば良いのですが、答案は採点者とのコミュニケーションということを忘れずに意識する必要があります。
ポイントを3つに絞って以下に注意点を書こうと思います。(1) 出題者の意図に沿う、(2) 丁寧に書く、(3) 読み返す。
まず、出題者の意図に沿った正解を書きましょう。当たり前じゃないかと思われるかもしれませんが、正解を書くためには、出題の意図を正しく汲み取る必要があります。実際に問題を解いてみると、案外、これが難しい。
問題の書き方によっては出題者が何を求めているのか分かりづらい場合があります。例えば、「本文に基づいて日本語で説明しなさい」とか「本文に即して簡潔にまとめなさい」とか、出題者が意図した模範解答を推測しながら答案を書く必要があります。
大学によっても傾向が多少はあると思いますので、過去問を研究して、出題者の出題意図を推しながら正解を書くように心がけましょう。
次に、丁寧な文字で書きましょう。大量の答案用紙を採点する場合、判読の難しい文字は採点者にとって負担です。答案は採点者とのコミュニケーションだと考えて、採点者にとって読みやすい字で答案を書くようにしましょう。
これも日頃からの練習が重要です。自分用のメモではない、採点者が採点しやすい答案を書くことを意識してください。
最後に、答案を読み返すことも大切です。誤字脱字や意味不明な文は、答案を日本語で書く際も、英語で書く際も、採点者に「自分は注意散漫であるから、警戒せよ」と伝えているようなものです。答案を読み返して、必要があれば修正することで、「あなたのために読みやすい答案を書いたので安心してください」というメッセージを採点者に伝えましょう。
今回は、答案は出題者とのコミュニケーションであり、出題者の出題意図を正しく理解し、丁寧な字で、正解を書くことが大切であると述べました。そのためには、答案を読み返して不注意による間違いを取り除くことで出題者への思い遣りを表現できると申し添えます。
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