便利さ良し悪し
便利さには良い点と悪い点があります。
車は便利です。遠くに速く移動できます。ただし、脚力がつかない。
電子辞書は便利です。たくさん速く調べられます。しかし、単語が覚えられない。
マラソンの選手は42.195キロを走るのが大切なので、いくら速く移動できるからといって、車に乗ってゴールをめざす練習をしてもレースで勝てません。
英語が大学入試で必要な場合、自分のアタマで単語を覚えておくのが大切なので、いくら速く調べられるからといって、電子辞書に単語の暗記を委(ゆだ)ねると入試で合格できません。
なぜ車があるのにわざわざ走るのか? なぜ電子辞書があるのにわざわざ覚えるのか?
議論の余地がある論題です。しかし、マラソンという競技、入試という競争をしているので、これらは体力や学力を競うスポーツだと考えたほうが建設的だと思います。
マラソン選手は車を、英語学習者は電子辞書を、使っていけないわけではありません。
ポイントは、マラソンで勝つために車を使う、英語を覚えるために電子辞書を使うということです。マラソンであれば、車で素早く練習場所に移動したり、コーチは車で移動しながら走っている選手にアドバイスをすることができるでしょう。英語学習であれば、電子辞書の履歴の機能を使って、調べた単語の復習をしましょう。速く調べて節約した時間を暗記に使いましょう。
便利さの功罪を意識することで、弱点を中和し、むしろ、体力や知力を伸ばすために便利さを最大限活用しましょう。
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