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『予想どおりに不合理』を読んでいます

『予想どおりに不合理』を読んでいます

現在(2020年8月1日)『予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』という本を読んでいます。著者は行動経済学者のダン・アリエリーさんです。

行動経済学は、従来の経済学理論では説明できない人間の行動を解明しようとする、経済学と心理学を融合させたような学問です。例えば、従来の経済学では100円は、もらっても失くしても同じ100円の価値という説明ですが、実際には100円失くしたほうがショックが大きいですよね。行動経済学では、もらった100円より失った100円のほうがインパクトが大きいと説明します。つまり人間の感情には、割り切れない不合理な部分があるのです。

この本では15章にわたって、アリエリー先生が行った数々の行動経済学の実験について知ることができます。

例えば、やるべきことを先延ばしにした経験、誰にでもありますよね。第7章では、レポートの締切と成績の関係についての記述があります。学生に1学期間に3つのレポートの提出を求めた際、(1) 学生にレポートごとの3つの締切日を決めさせた場合、(2) 完全に自由にして最終締切日だけを示した場合、(3) 3つのレポートの締切日を等間隔に指定した場合、という3つの条件で実験をしてどれがレポートの成績を向上させる効果があったかを調べています。

うめじ英語塾のブログなので、本の説明はこのぐらいにしますが、いろいろな条件設定をすることで人の行動が変容し、それと同時に興味深いのが、その行動の変容が予想どおりでかつ不合理ということです。

この本の原題は Predictably Irrational: The Hidden Forces That Shape Our Decisions です。英語でも読んでみようかなと思いました。

さて、手元にあるこの本は下松市立図書館で借りた本です。返却締切は明日(8月2日)で、美祢市立図書館から借り受けた書籍なので、たぶん返却日の先延ばしできません。今からがんばって読み終えます(笑)。