目標と目的の違いについて
目標と目的は似て非なるものです。つまり、似ているけど違うものです。「目標」はさしあたって目指す短期や長期のゴール、ターゲット。「目的」は何のためにそれを行っているのかという理由です。
例えば、「志望校に合格する」ことは、目標にも目的にもなります。うめじ英語塾に来ていただくのは、なぜかと考えると「志望校に合格する」ための一つの手段と考えることができます。この意味では、「志望校に合格する」ことは「目的」になります。志望校に合格すれば、目的を達成したので、うめじ英語塾も卒業し、場合によっては英語の勉強も卒業です。
他方、「志望校に合格する」ことは一つの「目標」と考えることもできます。「志望校に合格する」ことが「自分の思い描く人生を送る」ための一つの手段だからです。「自分の思い描く人生を送る」ことが目的なので、「志望校に合格する」というステップのあとには、次のステップが待っています。
このように「志望校に合格する」ということ一つを取ってみても、それを「目標」と捉えるか、あるいは、「目的」と捉えるかで、次の行動が変わってきます。
そう言えば、わたしは「1年間で100冊の本を読む」ために最近読書に時間を費やしています。昨日(2019年12月14日)までに99冊読み終わりましたが、あと1冊読んだから「卒業です。拍手!」ってなものではないので、これは「目標」であって、「目的」は別のところにありそうです。
改めて何のためにそれをやっているか考えると、教養をつけるためとか有意義な時間を過ごすためとかありそうですが、うめじ英語塾のコンテクストで考えると、生徒様に学問をススメているのに自分がそれをしないのは言行不一致になるからということも大いにあります。
あれこれ突き詰めると、「人生の目的とは何か」ってなことになると思いますが、わたしには簡単に答えられません。「朝(あした)に道(みち)を聞かば夕べに死すとも可(か)なり」と『論語』にあるように、その答えが簡単に見つからないからこそ毎朝目覚めたら「本日もがんばりましょう」ということなのだと、自分は凡人で実によかったと勝手に喜んでいるのであります。(笑)
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