考えたら分かること、考えても分からないこと
勉強をする際、考えたら分かること、考えても分からないことの見極めは大切です。
例えば、
わたしの父方のおじいちゃんの名前は何でしょう? 今から10年あげますので考えてください。
考えていますか?
本当に考えていますか?
わたしのおじいちゃんの名前は「考えても分からないこと」の部類に属します。恐らく10年もあれば、今まで使われた全ての人名を無作為に答えて、いつかは当たるかもしれません。でも、多くの方は考えるのは無駄だと思い、考えるのをやめたのではないでしょうか。
それでは、
1から1,000までの数で素数は何個あるでしょう? 今から10年あげますので考えてください。
考えていますか?
この問題は、素数の定義さえ知っていれば、考えたらわかります。中には答えを知識として覚えている人もいるかも知れません。余談ですが、定義を知っていることは意外に大切で、「1から1,000までの数で無理数は何個あるでしょう?」になると、「無理数」の定義を知らないわたしは途端にお手上げなります。
次に、
schistosomiasis という単語の意味は何でしょう?
考えていますか?
もうお分かりと思いますが、この質問は「考えても分からないこと」の部類に属します。仮に前後の文脈があっても、しばらく考えて、さっさと諦めて辞書を引き意味を調べるのが正解です。受験勉強では時間が何より貴重です。知らない単語に出会ったら、諦めて辞書で調べるという基本動作を身につけましょう。
このように、勉強や仕事をする際、考えたら分かること、考えても分からないことを見極めることが効率を上げるカギになります。
最後に、またまた余談ですが、「考えても分からないこと」と思われても実は考えたら分かることも多くあります。寝ても覚めても考えて、諦めない人がいたおかげで、現在の科学の進歩があると思いませんか。
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