英語の勉強は泥くさい?
うめじ英語塾の梅地哲郎です。今回は「英語の勉強は泥くさい?」というタイトルですが、まず、「泥くさい」というのは「理路整然とスパーンと行かない」「例外もたくさんあって面倒だ」「なんじゃこりゃ」という諸々(もろもろ)の気持ちを集約しています。
要するに英語はかなり量をこなさないとものにならないということです。「英文法マニュアルを一通り勉強したら、英語が使えるようになるだろう」というのは「航空機のフライト・マニュアルを一通り勉強したら、飛行機を飛ばせるだろう」というのと同じぐらいムチャだと思います。実際に英文を読む・書く・聴く・話すという経験をかなり積まないと、使えるようになりません。
そんなわけで、うめじ英語塾ではなるべく多くの英文に実際に触れてもらって、量をこなすことも大切にしています。開業前の試運転期間も含め、うめじ英語塾ではこの4週間で、平均して560語の英文を8本読み、エクセルで合計してみると本文だけで4499語ありました。下記の資料を参考にすると、高校の英語の教科書によっては1年分に相当する量をこなした計算になります。
参考資料:難易度別英語教科書 6 種の計量的教材研究 – 明治大学
昔ながらの逐語訳ではこれだけの量はこなせないので、うめじ英語塾ではわたしの作った設問に答えるなかで、英文を読み直してもらったり、部分を取り上げて精読したりしました。その一方で、上滑りにならないように、逐語訳したレッスンもあります。バランスをとりながら、緩急をつけて、授業をするようにしています。
専門外の話で恐縮ですが、人工知能の分野では、コンピュータに大量のデータを与えてルールを学習させます。その際、コンピュータが導き出した答えが正解か不正解かを人間がコンピュータに教えてルール学習の精度を向上させるそうです。データの量が少ないと、正解から大きくハズレた答えしか導き出せません。
これはコンピュータが人間を真似ようとしている例ですが、英語の勉強においては、わたしたち人間が大量の英文に実際に接してそこから自分なりにコツを会得(えとく)するような泥くさい営みが不可欠だと思います。
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