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『蕎麦打』を読みました

『蕎麦打』を読みました

一昨日(2024年5月12日)蕎麦そば打』を読みました。著者は、1990年の出版当時「出張手打蕎麦」のお仕事をされていた、加藤かとう晴之はるゆきさんです。山口県立山口図書館の蔵書です。

『蕎麦打』も実は最近の一連の読書で偶然に出会った本で、4月30日に読んだ『自分をいかして生きる』で紹介されていて、『自分をいかして生きる』は4月7日に読んだ『ゆっくり、いそげ』で、『ゆっくり、いそげ』は3月23日に読んだ『世界は贈与でできている』で登場したという具合です。『世界は贈与でできている』も著者の田内たうち まなぶさんの近著『きみのお金は誰のため』がラジオで紹介されていたのをたまたま聴いて、その存在を知ったので、偶然の連鎖です。

『蕎麦打』には加藤晴之さんが、ソニーの工業デザインのお仕事を辞めて、蕎麦打の仕事を始められる経緯も書いてあり、劇的な出会いの連続で、興味深く読みました。

ところで、「あ、それ、加藤さんの蕎麦」というセリフが今回読んだ単行本の196ページに出てきます。前後のくだりを全て端折っているので、何のことかわからないと思いますが、わたしは感動しました。

また、この本の随所に登場する職人さんたちの「こだわり」にも大いに刺激を受けました。加藤さんが弟子でし入りされた、高橋たかはし邦弘くにひろさんの「この仕事好きですから」という言葉も心に残っています(前掲書、p.148)。

余談ですが、加藤さんの本には、長野県から山梨県にまたがる八ヶ岳やつがたけで、小鳥と30センチの距離で目が合い、その小鳥が「妙なる調べ」を歌ってくれた、という逸話が登場します(前掲書、pp.94-97)。わたしは宇部市に住んでいたときに、田んぼの前に立っていたら、1羽のツバメが舞い降りてきたので、左手の人差し指を差し出したら、止まってくれたことがあります。だからどうしたと言うわけではありません。だから余談です。

さて、わたしは1年間で英文雑誌のTIMEも含めて100冊の本を読むプロジェクトを勝手に行っていますが、『蕎麦打』が今年(2024年)の40冊目になりました。

本日(5月14日)も積極的な氣持ちでがんばります!(笑)