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『話せない英語教師』を読みました

『話せない英語教師』を読みました

昨日(2021年10月24日)『話せない英語教師』を読みました。著者は1979年の出版当時に熊本大学教授の福田ふくだ昇八しょうはちさんです。この本は山口県立山口図書館の蔵書です。

先日(10月6日)読んだ『カムカムエヴリバディ: 平川ひらかわ唯一ただいちと「ラジオ英語会話」の時代』に福田先生が登場して、戦後間もない1946年2月から始まった平川先生のラジオ講座で福田先生が英語を学ばれたと知りました。著書の『話せない英語教師』も紹介されていたので派生的に読んでみました。

『話せない英語教師』は、1970年から4年間にわたり熊本県で開催された英語教員の英会話特訓の記録です。40歳以下の現役の中学校・高校の英語の先生に8週間の研修に参加する機会を設ける企画で、外国人講師を招聘しょうへいし、研修中の代替教員も確保するというプロジェクトです。

どう考えても「そんなのムリ」と思われそうな、トテツモナイ計画を福田先生が貫徹かんてつされたことに敬服いたします。本当にスゴイ!

この研修に自主的に参加された英語の先生方も尊敬します。8週間の通いの特訓。例えば、1974年(昭和49年)の第18回研修の時間割(p.129)では、月曜日から金曜日までは8時40分から16時40分まで45分授業が8時限の研修、土曜日午前中もテストです。こころざしがないと成立しないと思います。

福田先生に直接お会いしたことはありませんが、きっと熱意の人だと思います。感銘かんめいを受けました。