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『日本語とにらめっこ』を読みました

『日本語とにらめっこ』を読みました

昨日(2021年6月8日)『日本語とにらめっこ 見えないぼくの学習奮闘記』を読みました。著者はモハメド・オマル・アブディン(Mohamed Omer Abdin)さんです。下松市立図書館で偶然この本に出会いました。

日本語学習について書いてありそうだったので、英語学習のヒントが得られるのではないかと思い、手にとって読んでみました。

『日本語とにらめっこ 見えないぼくの学習奮闘記』によれば、アブディンさんはスーダン出身。現在(2021年4月)参天製薬株式会社に勤務しながら、東洋大学国際共生社会研究センター客員研究員として研究活動をされているそうです。

また、タイトルから分かるように、アブディンさんは目が見えません。12歳のときに視力を失い、日本語を学び始めたのはスーダンで大学生になってからで、19歳で日本に留学される少し前のことです。

著書には、点字図書館から借りた文学作品の朗読テープやラジオを聴いて勉強された様子が書かれていました。耳で聴くので、漢字は形を覚えるよりも、同じ音なのに意味が違う同音異義語を整理して覚えることに力を入れたとも書いてありました(p.120)。例えば、コウソウなら「高層」「構想」「抗争」「香草」「好走」「高僧」のような感じです。

「読み書きをトレーニングした言語は日本語だけ」(p.196)とのことで、『わが盲想』という本も2013年に出版されているそうです。早速読んでみようと思います!