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英文読解で思考力を鍛える

英文読解で思考力を鍛える

現在、うめじ英語塾では大学入試問題を読むことを授業でメインに行なっています。

この入試問題がハードなのです。大学で習うような専門的な内容は出てきません。例えば、遺伝子の話は出てきても、CRISPR-Cas9システムを使ったゲノム編集の話は普通出てきません。

でも、現代文の評論に近い内容が出てきて、話題も豊富です。例えば、海洋プラスチックごみ、新車の匂い、《モナ・リザ》、ドローンによる医療支援、ネズミ駆除とか唐突に出てきます。つまり、関連の知識が少しはないと、それってなんの話ですか、ってなことになります。

ちょっと脱線しますが、先日(2020年11月5日)華陵高校に行ったとき、職員室で「エモい」が話題になりました。わたしは「エモい」は初耳だったので、「それってなんの話ですか」という状態に突き落とされました。実は、今も何のことか分かりません(笑)。

さて、その上、答案を日本語で書く問題では、英文の意味が理解できても、日本語力がないと答案を適切かつ正確な表現で書けなかったりします。たとえ英語のネイティブスピーカーでも日本語ができないと、残念ながらゼロ点です。

つまり、このタイプの問題は、英語の能力と日本語の能力の両方を試しているという仕組になっています。テキトーな理解力やテキトーな表現力だと、必然的に答案もテキトーになります。

かんなぐように、言葉も研ぐ。鉋屑かんなくずを見れば大工さんの腕前が分かるように、答案を見れば言語能力が分かります。

英語を学習することは言葉を磨くことであり、言葉を磨くことは思考力を鍛えることだと思います。言葉を操る精度を上げれば、思考力も向上する。

てなことを、答案を読みながら考えたりするわけです。