『アウシュヴィッツ潜入記』を読んでいます
現在(2020年10月29日)『アウシュヴィッツ潜入記』を読んでいます。
昨年(2019年)英文雑誌TIMEの記事でこの本の著者ヴィトルト・ピレツキさんに関する本が出版されるというのを読んだことがあり、興味があったのでメモしていました。このブログを書くにあたって改めて調べてみると、記事で紹介されていた本は The Volunteer: The True Story of the Resistance Hero who Infiltrated Auschwitz で、今読んでいる『アウシュヴィッツ潜入記』とは別の本でした。
TIMEの記事:The True Story of the Pole Who Chose to Enter Auschwitz | Time
さて、著者のヴィトルト・ピレツキさんはポーランド人です。騎馬部隊の将校で、ドイツ占領下で地下抵抗組織に参加しました。1940年9月19日に首都ワルシャワで意図的にナチス親衛隊員に検挙され、アウシュヴィッツ強制収容所に移送され、1943年に脱出します。その間、収容者の秘密組織を立ち上げて拡大し、アウシュヴィッツの状況を外部に伝えるとともに、同志と協力して生存を試みます。
この本の原稿は、ピレツキ大尉が脱出後に上官に宛てて報告書として記したものです。もともとポーランド語で書かれていて、訳者あとがきによれば、『アウシュヴィッツ潜入記』は英訳版の日本語版とのことです(p.381)。
アウシュヴィッツを後世に伝える貴重な資料だと思います。
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