戦後75年の節目
本日8月15日は終戦の日です。今年(2020年)は戦後75年の節目の年になります。もちろん、戦争とは、第二次世界大戦のことです。8月の6日と9日はそれぞれ広島と長崎に原爆が投下された「原爆の日」でした。
戦後、アメリカ合衆国が世界の覇権を獲得し、その関係でわたしが学校で習った英語もアメリカ英語です。綴りも発音もアメリカ式。「色」は colour ではなくて color。「箱(box)」は「ボックス」ではなくて「バックス」。
戦後にアメリカによって保たれた平和のことを「パックス・アメリカーナ(Pax Americana)」と一般には呼びますが、1945年以降に戦争や紛争が全くなかったわけではありません。
戦争や紛争を直接経験しなくてすんだとすれば、単に運が良かっただけかもしれません。
15年前の2005年、わたしは華陵高校で3年間持ち上がった英語科3年生のクラス担任をしていました。戦後60年の節目の年でした。9月から始まる2学期に Peace Project と題して、英文記事や英語の歌を題材にしながら戦争と平和について考える授業を行ったことを思い出しました。こんなメッセージも書いていました。
みんなの中の誰一人として今後戦争や紛争に巻き込まれたり、その結果命を落としたりすることがないように、という切なる願いを込めて私は授業をするつもりだ。必ずしも楽しくないかもしれないが、過去の戦争を振り返り、今まさに存在する戦争や紛争、またその火種について学ぶことで、未来の平和を築く基礎となる何かがみんなの中に芽生えてくれればと願う。
世界の様子を見ていると、平和が自然に生ずるというわけではなく、強い国が限られた資源の独り占めをがまんして、限られた資源をみんなで公正に分け合う仕組を積極的に構築することによってのみ平和は生まれる気がします。幼稚園で習う基本を国家のレベルで実行するということでしょうか。
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