TIME(2020年6月15日号)を読み終えました
昨日(2020年6月13日)は、英文雑誌TIME(2020年6月15日号)を読み終えました。
今回の号では、先日(5月25日)アメリカ合衆国のミネアポリスで警察官が黒人男性ジョージ・フロイド(George Floyd)さんを路上で殺害するという事件が1つの引き金になって全米に拡大している抗議行動が大きく取り上げてあります。
実は、アメリカでは、アフリカ系アメリカ人は総人口の約13%であるのに、新型コロナウイルス感染者の22%、感染が原因で死亡した人の23%を占めるというデータがあります(p.28)。また、黒人は白人に比べて警察官に殺害される可能性が3倍近くあるという調査もあるそうです(p.30)。
今回のTIMEの表紙には、白く切り取られた子どものシルエットを抱くアフリカ系アメリカ人の女性が描かれています。母親は目をつぶり眉間(みけん)にしわを寄せています。その絵を取り囲む枠にはジョージ・フロイドさんをはじめ、多くの場合警察官によって殺害されたアフリカ系アメリカ人35人の男女の名前が記されています(p.2)。
アメリカで起きたことなので自分には関係ない、というわけではありません。このような事件の背景を掘り下げて考え、自分の住んでいる地域社会にも当てはめて、自分のこととして考えることが、公正な社会を築くことにつながると思います。
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