Ghotiを読めますか?
アメリカで毎年5月の下旬に開かれる the Scripps National Spelling Bee というコンテストが新型コロナウイルスの感染拡大のため延期が決まり、中止される可能性もあるというニュース記事を読みました。
Scripps National Spelling Bee Canceled Due to Coronavirus | Time
ところで、この大会、日本語だったら「ある意味」ありえない競技大会です。というのが、スペリング大会だからです。
日本語だったら、「かき」と聞いて「かき」と書き取るのは平仮名さえ書ければ楽勝です。「かき」を「柿」「牡蠣」「夏季」「花器」「火器」「下記」のように書かせる漢字大会なら成立するかもしれませんが、「かき」を「かき」ならハードルが低いです。
ところが、英語のスペリングとなると様相が一転します。例えば、science と聞いて、saiens と書き取るといきなりバツです。s のあとの c はどこから紛れ込んだのでしょうか? なぜ最後は s の音なのに、c が出てくるんでしょう?
このスペリングを考えた人は暗記大会に自信があったに違いがありません(笑)。自分が得意だからといって、他の人々に押し付けるのはやめてほしいです。おかげで、わたしは苦労しています。
つまり、英語では発音とスペリングが一致していないため、スペリング大会というものが存在しています。そして、この大会で勝つために何年間もスペリングを覚える訓練をする出場選手がいるのです。
わたしは確か大学の授業で ghoti が読めますか、ってなことを尋ねられた気がします。読めるわけないじゃん、などと思っていると、fish と読むそうです。その理由に興味がある方は、ウィキペディアに解説がありましたので、以下のリンクをぜひご覧ください(笑)。
Ghoti – Wikipedia
- 前の記事
Take a listen to Chino Hills High Chamber Singers 2020.03.21
- 次の記事
“I stayed at work for you. You stay at home for us.” 2020.03.23