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一度に三つ覚えなさい

一度に三つ覚えなさい

先日(2020年2月26日)『誰も見ていない書斎の松本清張』(きずな出版) を読みました。著者は、編集者の櫻井秀勲(さくらい・ひでのり)さんです。

櫻井秀勲さんは、作家の松本清張(まつもと・せいちょう)さんが『或る「小倉日記」伝』で第28回芥川賞を受賞した翌年の1953年から編集者として松本清張さんと親交があり、この本はその回顧録になっています。

一度に三つ覚えなさい  (p.169)

とは、松本清張さんが櫻井さんに伝授した知識を増やす秘訣(ひけつ)です。松本清張さんはたいへんな努力家で、櫻井さんが松本清張さんを訪ねたときにはたいてい書斎で執筆中だったそうです。そんな松本清張さんは知識を増やすために「一度に三つ覚え」ることを実践されていたそうです。

例えば、英語の辞書で knowledge (知識)を引いたら、その前の know-it-all (知ったかぶりをする人)と後ろの knowledgeable (博識な)をまとめて覚えるようなやり方です。

と、ここまで書いて、know-it-all という単語をどうやって使うのかをちょいと調べてみると、X is a know-it-all. (Xさんは知ったかぶりだ) のように言うようです。わたしは知りませんでした。ググると、「知ったかぶりを扱うベストな方法」というページもありました。
参考:What’s the Best Way to Handle a Know-It-All? | Psychology Today

わたしは知らないことばかりで、「一度に三つ」じゃとても足りません(笑)。←笑えないのですが、笑うしかありません。