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数学者キャサリン・ジョンソンさん追悼

数学者キャサリン・ジョンソンさん追悼

昨日(2020年2月25日)、ポッドキャスト World News Tonight With David Muir Full Episode: Monday, February 24, 2020 を聴いていたら、最後のセグメントで、数学者のキャサリン・ジョンソン(Katherine Johnson)さんが2月24日に101歳で亡くなられたことを知りました。
ニュース動画:Former NASA mathematician Katherine Johnson dies

キャサリン・ジョンソンさんは映画『Hidden Figures (邦題ドリーム)』に登場するNASA (アメリカ航空宇宙局)の数学者のモデルとなった人物です。わたしはこの映画をまだ観ていませんが、英文雑誌TIMEで『Hidden Figures』の評論を読んだことがあって、ジョンソンさんのことを存じ上げていました。
関連記事:Hidden Figures Tells the Untold Stories of NASA | Time

1918年に生まれ、アフリカ系米国人で女性でもあったジョンソンさんは、1953年に白人男性が大多数を占めるNASAに就職し、差別や偏見に打ち勝ちながら、数学者として宇宙船の軌道の計算で才能を発揮します。

ある有名な逸話があります。米国上院議員だった宇宙飛行士のジョン・グレン(John Glenn)さんは、1962年のフライトで地球を周回した初の米国人になりますが、新しく導入された電子計算機(=コンピュータ)がはじき出した計算結果を信用せず、キャサリン・ジョンソンさんが計算を確認した後でないと、自分の乗り込んだ宇宙船の打ち上げを拒否したそうです。他の人ではダメだと言ったそうです。
参考記事:Katherine Johnson: The Girl Who Loved to Count | NASA

困難を乗り越えながら後進に道を切り開いたキャサリン・ジョンソンさんに、わたしは心から敬意を払います。